水の歴史
水は生命の源です。
水は、私たち人間はもとより地球上のあらゆる生物にとって欠かすことができません。また、私たちの毎日のくらしや農業、工業などの産業活動を支え、他に代わりを求めることのできない重要な資源です。
日本では、明治初頭に近代的な水道施設の整備が始まりました。塩素消毒の導入等によって、コレラ、赤痢をはじめとする水系消化器系伝染病患者は急激に減少しました。
日本の水道は普及率97%を超え、全国どこでも安心して水を飲むことができるようになりました。
水道水の危険性
消毒・殺菌に使われている塩素が水道水に含まれていることで、水道水の安全性が確保されていると言えますが、塩素によるデメリットも無視出来ません。独特のカルキ臭や、塩素消毒の際に出来てしまう化合物のトリハロメタンは発がん性が指摘されている物質です。
また、塩素そのものを大量に摂取すれば喘息などアレルギー疾患を引き起こすことがあるとも言われています。
さらに、公害汚染、カビ臭の有機物汚染など水質に悪影響をおよぼす問題が後を絶ちません。給水管のメンテナンスが適切に行われていない場合は、水道水に鉛が溶け出たり、鉄サビなどの汚れが混入する可能性もあります。
こうした余分な物質を除去し、安心安全に水道水を飲むためには工夫が必要です。
浄水器の必要性
水道水をより安全につかうための装置が「浄水器」です。浄水器とは蛇口や給水栓に取り付け、水をきれいにします。
水道水を浄水フィルターに通すことで、次亜塩素酸(塩素)や鉄サビ、カルシウムやマグネシウム、不純物、微生物などを除去します。フィルタはカートリッジに組み込まれており、カートリッジを期限ごとに取り替えることで、浄水機能を維持することが可能です。
私たちが口にするもののほぼ全てに水分が含まれています。浄水器の設置により、飲料水や料理の味や香り、素材本来の美味しさが引き出され、健康で豊かな食生活の一端を担うことができるといえるでしょう。
浄水器の水を美味しく安心して飲むために
定期的なカートリッジの交換が必要となります。
浄水器に使われる浄水フィルターは、長時間の使用によって浄水性能が劣化し、カートリッジ内で蓄積された鉄サビや不純物により雑菌が増殖する可能性があります。
また、残留塩素除去能力も低下するため塩素が除去できず、塩素臭が出てきます。カートリッジの耐久期間は使用水量やその地域の水質によって異なりますが、半年から1年です。カートリッジの交換を怠ると、水道水より危険な水を利用している可能性もあります。
適切な交換時期を知り、安全で美味しい水を保ち続けましょう。